正直に告白します。私は開業してからの数年、SNSの投稿が「続かない店主」でした。3日投稿しては1週間止まる。気合いを入れ直してまた3日。それを何度も繰り返しました。
私は神奈川で、ピザの原型といわれる「ピタ」を520度の窯で焼く小さな店を、ほぼワンオペでやっています。今年で5年目に入りました。仕込みも、焼きも、レジも、片付けも自分。そんな毎日に「SNSも毎日」を足すと、どこかで必ず折れます。
でも今は、1週間分の発信をだいたい30分で組み立てられるようになりました。特別なセンスがあったからではありません。「続ける」を根性の問題から、仕組みの問題に置き換えただけです。この記事では、そのために私が“やめたこと”と“変えた考え方”を、現場の言葉で書きます。
まず、やめたこと3つ
続けるコツより先に、続かない原因を止めるほうが早い。私がやめたのはこの3つです。
- 「毎回、良い写真を撮ってから考える」をやめた。 撮影から始めると、忙しい日は着手ゼロになる。順番を逆にして、先に“言いたいこと”を決めるようにしました。
- 「毎回ゼロから文章を書く」をやめた。 白紙から書くのは、店を閉めたあとの疲れた頭には重すぎる。自分の店の“型”をいくつか持って、そこに今日の一言を差し込む方式に変えました。
- 「反応が良かった投稿を、二度と見返さない」をやめた。 せっかく伸びた投稿を使い捨てにしていた。伸びた理由を1行メモに残し、次の投稿の骨にするようにしました。
ポイントは順番です。「写真→文章→投稿」ではなく、「言いたいこと→型に差し込む→写真は最後」。これだけで、着手のハードルが劇的に下がります。
変えた考え方①:ネタは「探す」ものではなく「棚から出す」もの
ネタ切れの正体は、毎回“新しいこと”を探そうとすることです。でも、お客さんが知りたいのは新情報ではありません。あなたの店が毎日やっている当たり前です。
私の場合、520度で焼くこと、生地を自分で仕込むこと、ワンオペだからこそのセルフサービスの動線——どれも私にとっては“いつものこと”ですが、初めての人にとっては全部が発見です。だから私は、店の“当たり前”を10個ほど紙に書き出して「ネタの棚」にしました。毎日ゼロから探すのをやめ、棚から一つ出して角度を変えるだけにしたのです。
変えた考え方②:1投稿=1メッセージ。詰め込まない
続かない店主ほど、1本の投稿に情報を詰め込みます。メニューも、こだわりも、営業時間も、全部。気持ちは分かります。せっかく書くなら、と。
でも詰め込むほど、書くのは重くなり、読む人の記憶には何も残りません。私は「1投稿につき、言いたいことは1つだけ」と決めました。今日は“生地の話”だけ。明日は“ワンオペの舞台裏”だけ。1つに絞ると、書く時間が短くなり、しかも一つひとつが記憶に残るようになりました。
変えた考え方③:毎日その場で作らない。「まとめて設計、小出しに公開」
これが一番効きました。毎日その場で投稿を作るのをやめ、週に一度、まとめて1週間分の骨組みを設計するようにしたのです。
やることはシンプルです。ネタの棚から今週の7テーマを選び、それぞれに“今日の一言”を差し込む。写真は手が空いたときにまとめて撮っておく。あとは日々、公開ボタンを押すだけ。毎日の意思決定が「作る」から「出す」に変わると、忙しい日でも投稿が止まらなくなります。
飲食の仕込みと同じ発想です。ランチの忙しい時間に一から仕込む人はいません。朝のうちに仕込んでおくから、ピークを回せる。SNSも同じで、暇な時間に“仕込んで”、忙しい日は“出すだけ”にしておくのが、ワンオペで続ける唯一の道でした。
「まとめて設計、小出しに公開」を、そのまま仕組みにしました
この記事に書いた考え方を、飲食店がそのまま使える形にしたのが AIDISH です。一言入れるだけで、AIが1週間分の投稿の骨組みを設計します。
AIDISHがどう動くか見る →