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ナポリ修行・ボクシング・営業職を経たピザ屋の店主に聞いた、AIに店の発信を任せるまで

2026年10月31日 ・ 取材・構成:自走するAI飲食店(AIDISH)

神奈川県大和市で、ピタとピザの小さな店を基本ひとりで回している店主がいます。ナポリでの修行、アマチュアボクシング、そして料理を一度離れての営業職。遠回りに見える道を通ってきた店主が、なぜ店の発信を『構想と軸はAI・伝える言葉は自分』という形に分けたのか。これまでの歩みから聞きました。

窯で焼き上げた自家製酵母のピタの生地
窯で焼き上げた自家製酵母の生地

※この記事の「」内は、店主が自分の言葉として残しているもの(2026年8月)と、店主が受け取ったお客さんの感想(2026年10月)です。『』は店主が決めた方針の言い方(2026年10月)です。それ以外は、自走するAI飲食店(AIDISH)が経歴と店の事実をもとにまとめました。

ナポリで、何を持ち帰ったのか

修行の場所は、ほぼナポリ。ローマにも数か月いたそうです。朝から夜まで働き、夜中には1時間以上のランニングを欠かさない毎日。イタリア語は「習得は現地で!」と飛び込んだものの、最初の1年は潰れそうなほどのストレスだったと言います。

それでも店主は、「この苦労はしてよかった」と振り返ります。現地では「面白い日本人」として気に入られ、「イタリアの方々と陽気に過ごせたあの瞬間は宝物」とも。

アマチュアボクサーとしては元日本チャンピオンの二冠。イタリアでもリングに上がり、2年間で5戦5勝、現地ランキング3位まで上がりました。イタリアのナショナルチームの合宿に誘われた時は「私はイタリア料理、ピザの修行に来たんだ」と断った——という話は、本人も気に入っている逸話です。

料理を一度離れて、営業の仕事へ

帰国後は「俺のイタリアン」やメゾンカイザーで働き、休日も企画を出す「変わったコック」でした。ところが店主は、そこで料理を一度離れます。

理由は、「飲食の技術だけでは社会人としてまだ実力が伴わない」と考えたから。営業職に移り、いちばん下からトップの責任者まで上がりました。著名な社長たちに提案を重ねるうちに、社会の仕組みを学んだと言います。そして37歳、コロナ禍の中で会社を辞め、ピタとピザの専門店を開きました。

店主が手に持つ焼きたてのマルゲリータ
焼きたてのマルゲリータ

開業して、分かった3つのこと

スピードを重視しすぎた時期もあった、と店主は言います。そこからの学びは3つ。

  1. 「本当にうまいものを食べたい!ピザも食べたい!」というニーズが、思っていた以上だったこと
  2. やっぱり、見た目がめちゃ大事だということ
  3. 生地の扱いの幅を広げまくった結果、たくさんの学びがあり、今の生地作りに落ち着いたこと

店は基本ワンオペ。水やコーヒー、片付けはセルフサービスにして、一人で回せる形を作ってきました。店主いわく、いちばんのボトルネックは配膳ではなく「窯」。一気に焼けない設備にしてしまったことは、実感のある失敗談だそうです。

AI に任せること、自分の言葉で伝えること

一人で厨房に立つ店に、毎日の投稿、Googleマップの更新、口コミへの返信まで手が回る時間はありません。そこで店主は、店で毎日使いながら、発信の仕組みを自分で作り始めました。システムづくりは、仕込みと営業を終えて家に帰ってからの、夜〜朝方の時間です。

ただ、作りながら大事なことに気づいたと言います。お客さんから届いたのは、「AI だけで回しているように感じる投稿は、もう見たくない」という感想でした。そこで店主が決めたのが、『AI には構想と軸を作ってもらい、伝えたいことは自分の言葉で伝える』という分け方です(2026年10月)。

店で毎日使いながら作ってきた仕組み「AIDISH」も、今はこの分け方で動かしています。

大和市上和田にあるピタピザの外観と店前の駐車場
店の外観(大和市上和田・店前に駐車場)

同じように一人で店を回す人へ

何から手を付けるかは、店によって違います。営業時間がサイトごとにずれている店もあれば、口コミに返信が付いていない店、Googleマップの写真が少ない店もあります。まずは自分の店の今の姿を、公開されている情報で確かめるところからです。

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取材・構成:自走するAI飲食店/大和市のピタとピザの店(ピタピザ)で毎日使いながら、飲食店の発信を続く仕組みにするAI「AIDISH」を作っています。@aipizzafire